使った水をきれいに

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印刷 ページ番号2001210 更新日 2023年12月25日

使った水はどこへいくの?

(わたし)たちが家庭などで使ったあとの(よご)れた水のことを「汚水(おすい)」といいます。
汚水(おすい)は、主に道路の下にある下水道管に集められ、水をきれいにする「浄化(じょうか)センター」へ運ばれます。
下水道はまちに()った雨水を川や海に運ぶ役目もあります。
汚水(おすい)と雨水をあわせて下水(げすい)()びます。

下水道の役割(げすいどうのやくわり)

みなさんは、下水道がどういうところで役立っていると思いますか?

川や海をきれいにする

(わたし)たちの家庭のトイレや洗面所(せんめんじょ)から出た汚水(おすい)を、そのまま川や海に流すと、魚や生き物が住めなくなってしまいます。
汚水(おすい)を下水道のしくみできれいにしてから流すことで、川や海が(よご)れるのを(ふせ)ぎます。

まちが清潔(せいけつ)になる

汚水(おすい)が、道路の(みぞ)や水路に流れなくなるので、(くさ)いにおいや悪い虫がでることを(ふせ)ぎ、生活の環境(かんきょう)をよくしています。

浸水(しんすい)をふせぐ

下水道の役割(やくわり)は水をきれいにするだけではありません。まちに()った雨水を川や海に運ぶことで、台風や大雨の時にまちが水びたしになってしまう「浸水(しんすい)」を(ふせ)いでいます。

下水処理(げすいしょり)のしくみ

次は、下水がきれいになっていく様子を見てみましょう。

下水処理のしくみ

1.中継ポンプ場(ちゅうけいぽんぷじょう)

雨水ポンプ


(わたし)たちの家庭から出た汚水(おすい)は、下水道管をとおり、「中継(ちゅうけい)ポンプ場」まで送られます。
そして、中継(ちゅうけい)ポンプ場まで送られた汚水(おすい)を、浄化(じょうか)センターまで送ります。


雨水ポンプ


また、大雨のときには、雨水を直接川(ちょくせつかわ)に流すことで、道路などが雨水で浸水(しんすい)しないようにする役割(やくわり)もあります。

浄化センター(じょうかせんたー)

中継(ちゅうけい)ポンプ場から送られた汚水(おすい)は、「浄化(じょうか)センター」できれいな水にして、川に流します。

どのようにして、汚水(おすい)がきれいな水になるのでしょうか?

2.沈砂池(ちんさち)

沈砂池


大きなゴミや(すな)を、(しず)ませたり、ひっかけて取りのぞきます。

3.ポンプ室(ぽんぷしつ)

ポンプ室


汚水(おすい)をポンプで「最初沈(さいしょちん)でん()」に送ります。
大雨のときは、雨水を直接(ちょくせつ)川に流して、道路などが浸水(しんすい)しないようにする役割(やくわり)もあります。

4.最初沈でん池(さいしょちんでんち)

最初沈でん池


小さなゴミやどろを、(しず)ませて取りのぞきます。
底にたまった小さなゴミやどろは、「汚泥処理施設(おでいしょりしせつ)」へ送られます。

5.反応タンク(はんのうたんく)

反応タンク


汚水(おすい)に「活性汚泥(かっせいおでい)」という微生物(びせいぶつ)の力で、(よご)れを分解(ぶんかい)し、きれいにします。
活性汚泥(かっせいおでい)とは、汚水(おすい)をきれいにする微生物(びせいぶつ)の固まりのことです。

6.最終沈でん池(さいしゅうちんでんち)

最終沈でん池

活性汚泥の分解など


活性汚泥(かっせいおでい)をしずませて、きれいになった水と分けます。
底にたまった活性汚泥(かっせいおでい)のほとんどは、また反応(はんのう)タンクにもどされます。
いらなくなった余分(よぶん)活性汚泥(かっせいおでい)は、「汚泥処理施設(おでいしょりしせつ)」におくられます。

7.塩素混和池(えんそこんわち)

塩素混和池

次亜塩素酸ソーダ


きれいになった水は、目に見えない大腸菌等だいちょうきんなど)を「次亜塩素酸(じあえんそさん)ソーダ」で消毒(しょうどく)されて、川へ流されます。

 

ひと通り水の流れがわかりましたね。
次のページでは、災害(さいがい)にそなえた取りくみを学んでみましょう。

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公営企業局 上下水道部 経営企画課
〒660-0051 兵庫県尼崎市東七松町2丁目4番16号
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