高度浄水処理
印刷 ページ番号2000085 更新日 2019年3月18日
尼崎市の水道水は「高度浄水処理」です!
「高度浄水処理」とはオゾン処理と活性炭処理を使った最新鋭の浄水処理により作られた、より安全で良質な水道水のことです。
高度浄水処理とは
高度浄水処理とは、従来処理には無かった「オゾン」により河川水中の有機物を分解し、それを「活性炭」に吸着させることにより、カビ臭物質を除去し、また、発ガン性があるとされている「トリハロメタン」を低減化します。
高度浄水処理導入の経過
水道水には次のような問題が生じていました。
- 昭和40年代の後半あたりから、琵琶湖に植物性プランクトンが発生し、それが水道水のカビ臭の原因となっていました。
- 昭和50年代の後半あたりから、水道水の消毒に用いる塩素と河川水に含まれる有機物の一部が結合してできるトリハロメタンという物質に発ガン性があることが全国的な問題となってきました。
高度浄水処理により問題を解決することにしました。
- 尼崎市公営企業局と尼崎市が使う水道水の約9割を供給する「阪神水道企業団」では、この「カビ臭」や「トリハロメタン」の問題を解決するために「高度浄水処理」を導入することにし、実験などを重ねた後に施設整備を開始し、平成5年7月の一部通水を皮切りに給水範囲を広げ、平成12年7月に市内全域に高度浄水処理水を行きわたらせることができました。
- 尼崎市の水道水は、尼崎市独自施設である神崎浄水場、阪神水道企業団の二つの浄水場、兵庫県営水道の浄水場から水が送り出されています(取水・配水系統図をご覧ください。)。
このうち兵庫県営水道の水は高度浄水処理されていませんが、県営水道の水は水源が猪名川上流部であり、高度浄水処理導入前の淀川を水源とした水道水と比較するとトリハロメタンが約70%、有機物等が約50%と比較的良好な水質であること、また、県営水道からの受水量は全体使用量の0.5%程度という僅かなものであり、阪神水道企業団の高度浄水処理水と完全に混合させることから、高度浄水処理の効果が損なわれることはありません。
高度浄水処理の水質改善効果
カビ臭は完全に除去、トリハロメタンも大幅に低減、また、味もよくなり、塩素臭(カルキ臭)も改善されました。
- トリハロメタン
下のグラフは、神崎浄水場でつくられた水道水に含まれるトリハロメタンの値を同浄水場に高度浄水処理が導入される前の平成9年度と、導入後の平成14年度の値を比較したものです。
導入前の平成9年度でも、国の水質基準の3分の1程度でしたが、導入前後で比較しますと6割程減少しています。
- 味、塩素臭(カルキ臭)
下のグラフは、神崎浄水場でつくられた水道水に含まれる有機物等の値を上のトリハロメタンと同じように比較したものです。
有機物等は、水道水の味に影響を与えます。また、塩素臭(カルキ臭)も有機物等の量に左右されます。これは、塩素自体はあまり臭いがしないのですが、水中の有機物と反応してカルキ臭を発生させるからです。
高度浄水処理後の有機物等の値は、導入前と比較して半分以下になっており、味も塩素臭も大きく改善されました。
水道水を作る工程の全てを24時間体制で監視・コントロールしている「中央管理室」の様子
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