水道水の有機フッ素化合物(PFOA、PFOS)について

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印刷 ページ番号2001198 更新日 2024年11月27日

有機フッ素化合物の一種であるPFOA(ピーフォア)、PFOS(ピーフォス)は、健康への影響を与える疑いがあることから、国は令和2年に水道水の水質管理目標設定項目として「PFOAとPFOSの合計で50ng/L(1リットルあたり50ナノグラム)※1以下」という「暫定目標値※2」を定めました。
本市では令和2年度から定期的に水道水に含まれるPFOA,PFOSを検査しており、すべてにおいて、この「暫定目標値」を下回っています。
今後も国内外の動向も踏まえ、適切に対応し、皆さまに安全な水道水を提供できるよう努めていきます。
※1 ナノグラム(ng)は、10億分の1グラムを示す単位
※2 暫定目標値は、体重50kgの人が生涯にわたり毎日2Lの水を飲用しても健康に影響が生じないとされる値

本市の検査結果について

本市の水道水(上水)は神崎浄水場、猪名川浄水場、尼崎浄水場の3つの浄水場と猪名川浄水場から野間ポンプ室を経由し、配水する4つの系統で配水されています。お送りしている水道水は地理的条件などを考慮し、合わせて16地点の定点で定期的に採取し、水質検査しています。

令和2年度からの本市水道水の検査結果は以下のとおりです。
各地点での検査結果はいずれも暫定目標値(50ng/L)以下でありました。

 

検査結果(上水)

検査年月

平均値

最小値

最大値

R6年度

5月

7

6

8

7月

5未満

5未満

9

10月

10

7

11

 

R5年度

5月

5未満

5未満

7

7月

5

5未満

8

10月

5未満

5未満

7

R6.2月 5未満 5未満 7

 

 

R4年度

5月

5未満

5未満

6

7月

8

7

10

10月

7

6

9

R5.2月

7

5

8

 

 

R3年度

5月

5未満

5未満

10

7月

6

5未満

15

10月

8

6

11

R4.2月

7

5

8

 

 

R2年度

5月

10

8

16

7月

9

5未満

19

10月

10

8

16

R3.2月

5未満

5未満

7

単位:ng/L

検査地点図

健康への影響について

国においては令和5年にPFOS及びPFOAに関する専門家会議が設置され、健康への影響に関する議論が検討が行われています。

PFOA、PFOSについてQ&A

水道水質基準にある「フッ素及びその化合物」とはどう違うの?

水質基準項目に設定されている「フッ素及びその化合物」は、フッ素と無機物が結合した物質を対象としており、PFOA、PFOSのように、フッ素と炭素(有機物)が結合した「有機フッ素化合物」とは異なります。

水道水の基準値はいくらか?

水道水中のPFOS及びPFOAは、令和2年4月1日に厚生労働省が水質管理目標設定項目(注1)として設定され、暫定目標値があわせて50ng/L以下と定められました。

(注1)水質管理目標設定項目とは、水質管理上留意すべき項目として将来にわたり水道水の安全性の確保などを目的に目標値が設定されています。

ナノグラム(ng/L)とはどれくらいの量なんですか?

暫定目標値で示されている50ng/L(ナノグラム/リットル)とは1リットルあたり50ナノグラム含まれていることです。

ナノグラムは1グラムの10億分の1(1/1,000,000,000)です。  

ドーム球場の絵

1ng/Lを身近なもので例えると京セラドーム大阪(大きさおおよそ120万立方メートル(1,200,000,000リットル))に1.2g(1円玉1枚分より少し多い)の物質が溶けている濃度とほぼ同じです。

水道水を飲んでも大丈夫ですか?

国が定めた暫定目標値(50ng/L)という値は、体重50kgの人が、1日当たり2Lの水を一生涯飲用しても健康に関して有害な影響がないと考えられる値です。
このため、日常生活での使用については、問題ありません。

家庭での対応方法として、有機フッ素化合物は「カルキ臭」などと違い、やかんなどで沸騰させても完全に取り除けません。活性炭が含まれている一部の浄水器で除去性をうたっているものもありますが、上下水道部ではその性能を把握できておりません。

今後の対応について

  • 国などの動向を見ながら、適切に対応できるよう情報収集を行います。
  • 定期的に水質検査を行い、水源や水道水の動向を監視します。
  • 淀川流域で取水している水道事業体などと連携し、情報交換を継続して行います。
  • 現在、暫定目標値を超過しておりませんが、万が一、高い濃度が検出された場合、原水の監視を強化し、適切な浄水処理を行います。

有機フッ素化合物(PFAS)問い合わせ窓口一覧

このページに関するお問い合わせ

公営企業局 上下水道部 浄水センター 神崎浄水場
〒661-0965 兵庫県尼崎市次屋4丁目6番1号
電話:06-6499-0345 ファクス:06-6499-0558
公営企業局 上下水道部 浄水センター 神崎浄水場へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。