尼崎市内における下水道管路の管理状況について

兵庫県流域下水道管路の管理状況について

　埼玉県八潮市での道路陥没事故を受けて、国土交通省からの要請により、兵庫県が管理する流域下水道管路の緊急点検が実施されました。その点検結果（速報）では、尼崎市内の流域下水道管路をはじめ、今回の緊急点検が実施された管路におきましては、陥没の可能性の高い箇所はありませんでした。

• 流域下水道施設の管路に対する緊急点検結果(速報)について （PDF 106.8KB）

対象範囲

　流域下水道管理者（兵庫県）が管理する晴天日1日最大処理量が30万立方メートル以上の大規模な処理場に接続する口径2000mm以上の下水道管路

点検内容

• マンホールからの目視による流下状況等の確認
• 目視による路面の巡視
• 専用車による路面下の空洞調査

尼崎市が管理する下水道管路の管理状況について

　下水道施設が原因と思われる道路陥没事故が発生していることを受け、本市における下水道管路の点検や調査状況についてお知らせします。

腐食のおそれが大きい箇所

　国土交通省から発出のあった緊急点検要請の対象には該当しませんが、令和7年度に予定している法令に定める点検を下記の通り前倒しして実施します。

　硫化水素が発生しやすく腐食のおそれが大きい8箇所（伏せ越し5箇所、圧送管吐出し3箇所）において、硫化水素濃度を測定するとともに、マンホールの鉄蓋とその周辺状況及び内部等に損傷、腐食、劣化やその他の異状が無いか目視等により点検し状況を把握します。

• 下水道施設の緊急点検の実施について

老朽化対策（ストックマネジメント計画）

　今後急激に増加する下水道管路の老朽化対策としましては、ストックマネジメント手法を取り入れることで、現在布設から30年経過したものを対象に、被害の影響が大きい口径800mm以上の下水道管路の点検・調査を行い、管路の状態を把握したうえで、必要なものから順に改築等の実施を進めております。この手法を用いることで、管路の予防保全対策に努め、中長期的な視点から計画的かつ効率的に管理しています。

維持管理

　日頃から概ね5年で市内を一巡するよう、口径800mm未満の下水道管路において浚渫や点検・調査を実施しており、異常があった場合は修繕工事を実施しています。

　今後も引き続き点検・調査を実施し、異常が発見された場合は速やかに必要な対策を行うなど、適切な維持管理に努めてまいります。