平成27年度 水質試験年報

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印刷 ページ番号2000090 更新日 2019年3月18日

 水質試験年報は、水質検査計画に基づいて実施した検査の結果及び各種調査並びに工業用水水質試験結果など、平成27年度に神崎浄水場が実施した水質試験結果をとりまとめたものです。

平成27年度水質試験及び調査結果の概要

1 着水水質(年平均)の経年変化(過去20年)

(1) 園田系着水(24ページから29ページ参照)

 園田系着水では、着水の汚れ具合を示す項目について試験し、推移を確認しています。平成8年度から平成27年度の推移については以下の通りです。

着水とは

園田系着水における平成8年度から平成27年度の経年変化について

園田系着水における平成8年度から平成27年度の経年変化について

経過説明文

(2) 柴島系着水 (30ページから35ページ参照)

 柴島系着水では、着水の汚れ具合を示す項目について試験し、推移を確認しています。平成8年度から平成27年度の推移については以下の通りです。

柴島系着水における平成8年度から平成27年度の経年変化について

柴島系着水における平成8年度から平成27年度の経年変化について

2 神崎浄水場内水質試験 (38ページから81ページ)

神崎浄水場内での水質試験結果(金属類、かび臭の原因となる物質)です

神崎浄水場内での水質試験結果(塩素処理により作られる物質)です

3 市内供給水水質検査 (84ページから117ページ)

市内のじゃ口から採水した水に関する、水質試験結果(金属類、かび臭の原因となる物質)です

市内のじゃ口から採水した水に関する、水質試験結果(塩素処理により作られる物質)です

4 生物試験 (120ページから131ページ参照)

園田系着水と柴島系着水における、生物総数の比較をしています

 水の着臭及び着色を起こしうる生物や、浄水処理において障害を起こしうる生物の状況を把握する目的で、着水から浄水までの顕微鏡を用いた生物試験を実施しています。

 平成27年度の着水(園田系及び柴島系)における生物は、上図のような結果となりました。(※3月は柴島取水停止のため、園田系着水のみ実施)

 

一年間の着水で最も観察された生物には、キクロテラやアステリオネラがいました。

5 その他試験

(1) 配水管通水検査 (136ページから138ページ参照)

 水道局が行う工事で新しく水道管を布設した場合、洗管した後、通水を開始する前に管内の水が水道水質基準に適合しているかを確認するため、水質検査を実施しています。今年度は121件の水質検査を実施しました。

(2) 水質検査請求に伴う検査 (140ページから141ページ参照)

 水質検査請求件数は39件(重複1件)でした。請求内訳は、下図の通りです。

 今年度は、水質基準を満たさないものが1件ありました。その内容は、受水槽の工事終了後に水道水から溶剤臭がしたため、臭気について水質基準不適合となったというものです。直ちに市の生活衛生課と連携をとり、改善指導を行いました。

平成27年度水質検査請求内訳のグラフ

(3)漏水調査における水質試験(144ページから145ページ参照)

  漏水が疑われる場合、通常は現場で水道水又は工業用水管の布設状況、漏水の量、残留塩素反応等で漏水している水が水道水か工業用水であるかを判断します。しかし、判断が困難な場合は、水道水、工業用水の水質的特徴を利用し、トリハロメタン、塩化物イオン及び生物など特定の項目について水質試験を行い判断します。本年度、漏水が疑われ水質試験を行った件数は11件で、そのうち4件を上水道水、1件を工業用水でと判断しました。

6 各種調査

(1) 取水場と着水井における水質調査 (150ページから151ページ参照)

 神崎浄水場の原水は、淀川表流水を一津屋取水場及び柴島取水場で取水しています。神崎浄水場までの導水管延長は、一津屋取水場から18km、柴島取水場から9kmとなっています。

 取水(原水)と着水の水質及び導水管内での水質状況を把握するため、原水と着水で変化する項目であるアンモニア態窒素、亜硝酸態窒素、マンガン及びその化合物、一般細菌、大腸菌、全窒素、全リンなどについて、年4回調査を実施しました。 

 調査の結果、取水及び着水の水質は、ほぼ安定した状態でした。

(2) 取水(原水)生物試験 (154ページから155ページ参照)

 生物による着臭及び着色、浄水処理工程での凝集阻害・ろ過閉塞等水道障害生物の状況を把握する目的で取水の生物試験を実施しました。

 本年度、本市の取水場において、水道に障害を及ぼす生物の増殖は見られず、生物による浄水処理への影響はありませんでした。

(3) 水源水質調査 (158ページから163ページ参照)

 尼崎市が参加している淀川水質協議会(他の事業体;大阪広域水道企業団、大阪市、枚方市、寝屋川市、守口市、吹田市、西宮市、伊丹市、阪神水道企業団)では、参加事業体が共同して琵琶湖・淀川水系の水質調査を実施しています。

 本年度の淀川本川の水質は、健康項目については、全て環境基準値を達成しています。また、生活環境項目については、pH値・大腸菌群・BOD・SS(浮遊物質)・DOに環境基準値に適合しない地点がありました。

[工業用水道事業](172ページから177ページ参照)

 本市の工業用水道は、淀川表流水及び淀川水系神崎川表流水を水源としており、園田配水場及び神崎浄水場において凝集沈でん処理を行い、工業用水として供給しています。

 工業用水道は、工業用水道事業法第19条で水質検査が義務付けされています。
 

工業用水の、園田配水場と神崎浄水場での結果の比較をしています。

このページに関するお問い合わせ

公営企業局 上下水道部 浄水センター 神崎浄水場
〒661-0965 兵庫県尼崎市次屋4丁目6番1号
電話:06-6499-0345 ファクス:06-6499-0558
公営企業局 上下水道部 浄水センター 神崎浄水場へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。