平成31年度(2019年度)予算原案作成の概要

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印刷 ページ番号2000595 更新日 2019年3月18日

尼崎市公営企業局の財政課題

水道事業

水道事業では、給水収益の減少が鈍化したものの、将来的な給水収益は、人口減少等により長期的に減少していくことが避けられない状況にあります。水需要の減少を踏まえた施設能力の適正化に取組むものの、それらの削減効果は、すぐには表れないことから、さらなる事業運営の効率化と経営基盤の強化を図っていく必要があります。

工業用水道事業

工業用水道事業では、給水社数は引き続き減少し、産業構造の変化と相まって工業用水道の需要は低水準で推移しており、今後も給水収益の伸びは見込めない状況であり、施設能力の適正化や老朽化した施設の更新需要の増大に対応していくため、受水企業の動向に留意しながら、施設更新等での広域連携の協議を進めるなど抜本的な対策等について検討を行う必要があります。

下水道事業

下水道事業では、下水道使用料の有収水量は、一般家庭を中心とする水道料金との同時徴収分、工業用水の受水企業を中心とする独自徴収分ともに、減少傾向に鈍化がみられるものの、水道事業と同様に減少傾向であることに変わりはありません。今後の人口推移をみると、さらなる収入の減少は避けられない状況であり、事業所など大口使用者の減収が加われば、さらなる収入の減少が懸念されています。
今後は、純利益の縮小が予想されるものの、下水道施設は市民生活や事業活動を支える安全・安心が求められており、老朽化の進む施設の更新、集中豪雨等への浸水対策、地震対策など重要課題に計画的に対応していく必要があります。

モーターボート競走事業

モーターボート競走事業では、業界全体の傾向と同様に、本場は来場者数の減少とともに売上が減少しているものの、電話投票の売上が大きく増加する傾向が続いており、現在の経営状況は全体として良好に推移しています。しかしながら、将来的には本場来場者数の減少が一層進むことが予想されるなど、事業の先行きは不透明な状況にあります。加えて、来年度以降、施設の大規模な改修に伴い、工事期間中での本場来場者数の落ち込みが予想されます。こうした状況を踏まえ、今後、事業を安定的に継続し、市財政へ貢献していくためには、これまでの売上向上策の実施や維持管理費等の削減を継続していくことはもとより、更なる広域発売の拡大による収益の確保など効率的な事業運営を目指していく必要があります。
 

平成31年度予算の位置づけ

各事業では、それぞれ水道・工業用水道ヒジョンあまがさき、尼崎市下水道中期ビジョンや尼崎市競艇事業経営計画に基づき事業運営を行っているところです。

平成31年度予算は、ビジョンや次期経営計画で掲げた目標達成に向けて各事業の進捗状況等を十分に精査した上で、事業の必要性や費用対効果などを精査するとともに、既存の枠組みや従来の発想にとらわれることなく、効果的・効率的な事業経営の視点も踏まえ、予算編成をしていくことが求められます。
 

このページに関するお問い合わせ

公営企業局 企画管理課
〒660-0051 兵庫県尼崎市東七松町2丁目4番16号
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