合流式下水道の改善
印刷 ページ番号2000504 更新日 2019年3月18日
尼崎市の下水道事業
尼崎市では、昭和28年から下水道事業に着手しました。当時は、海抜0メートル以下の地域があるという地形的な要因から浸水対策が過去からの課題でした。また、トイレの水洗化の普及促進等による公衆衛生の向上等も課題でした。これらに同時にかつ早期に取り組むため、一部の地域を除き、雨水と汚水を同じ下水管きょで集める「合流式下水道」により整備を進めてきました。この方式は、早くから下水道の整備に着手した都市で多く採用されているものです。
合流式下水道と分流式下水道の違い
合流式下水道(汚水と雨水を同一の下水管きょで集める方式)
- 長所 建設費が割安で、短期間で整備できる
- 短所 雨天時に未処理下水が放流される
分流式下水道(汚水と雨水を別々の下水管きょで集める方式)
- 長所 雨天時でも未処理下水が放流されない。
- 短所 建設費が割高で整備に時間を要し、汚れた雨水を処理場で処理できない
合流式下水道の改善が必要となった契機
平成12年9月に、東京のお台場に合流式下水道から流れ出たオイルボールが漂着したことが社会的に取り上げられました。これを踏まえ、平成15年には下水道法施行令が改正され、合流式下水道の改善が義務付けられました。
尼崎市合流式下水道緊急改善計画の策定
尼崎市においては、以前から合流式下水道の改善に取り組んでいましたが、合流式下水道の改善対策を緊急的かつ集中的に実施する「合流式下水道緊急改善事業」が平成14年度に創設されたことを受け、平成16年度に合流式下水道緊急改善計画を策定しました。
合流式下水道の改善目標
- 年間汚濁負荷量を分流式下水道並みになるよう削減する
- ポンプ場などからの未処理放流回数を半減する
- ポンプ場などからのごみ(きょう雑物)の流出を削減する
合流式下水道を改善するための対策
東部雨水ポンプ場の雨水貯留施設
貯留前
貯留後
雨水浸透ます、雨水浸透管(イメージ)
雨水沈砂池のドライ(空にしておくこと)化
ドライ化前
ドライ化後
ポンプ場などのスクリーンの目幅縮小(イメージ) (左が縮小前、右が縮小後)
合流式下水道緊急改善計画の事後評価
尼崎市では、平成17年度から合流式下水道緊急改善事業に取り組んだ結果、平成25年度末には目標を達成し、社会資本整備総合交付金交付要綱で定められた事後評価が完了しました。
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このページに関するお問い合わせ
公営企業局 上下水道部 下水道計画課
〒660-0051 兵庫県尼崎市東七松町2丁目4番16号
電話:06-6489-6588 ファクス:06-6489-7407
公営企業局 上下水道部 下水道計画課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。