尼崎市水道通水100周年記念誌
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 水道ができる前の尼崎の人々は、どんな暮らしをしていたのでしょう。 尼崎の町は、川から運ばれる砂などが堆積してできたごく狭い低湿な地域だったので、周囲に堤防を作り川の水や海水の浸入を防いでいました。当時、水を得る手段としては井戸が一般的でした。しかし、堤防に囲まれた地域の井戸の多くは塩分を多く含むため、飲用には適しませんでした。明治36年(1903)の資料(井水検査成績)では、尼崎にあった井戸総数1632のうち、飲用に適していたのは、わずか では、どうやって飲み水を確保していたのでしょう? 手作りの手桶にきれいな砂を入れて井戸水をろ過した27と言う記録も残っています。 _ 02明治時代~水道ができる前の尼崎ではどうやって水を確保していたのでしょう。尼崎市の水道 はじまりの物語❶

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