尼崎市水道通水100周年記念誌
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排水に関する規制の強化などによって昭和50年(1975)以降は水質汚染の進行が鈍化しました。しかし、科学の進歩により新たな物質が開発され、さらに分析機器の精度、能力などの向上によって、これまで問題視されなかった汚染物質が判明するなど、安全な水質の維持にいっそうの努力が求められるようになりました。 尼崎市水道局(現・尼崎市公営企業局)では、原子吸光光度計やガスクロマトグラフなど当時最新鋭の試験機器を次々と導入して、水質の管理を積極的に取り組んできました。平成10年(1998)には、オゾン処理と粒状活性炭を併せた高度浄水処理施設を建設し、安全で安心に加え、おいしい水道水の供給に努めています。そして、平成27年(2015)には水道事業体が行う水道水質検査結果の精度と信頼性を保証する認証制度「水道GLP」の認定を取得しました。 安全はもちろん、おいしい水を追求する取り組みは、たゆみなく続けています。QA水道GLP認定証戦後・大震災をめぐる21 _ 尼崎市水道の100年を学ぶ 浄水場から送り出された水道水が安全であることを確認するために、自動水質計器で常時監視するとともに、市内16か所の地点で定期的に採水し水質検査をしています。神崎浄水場を出た後の水道水の水質検査はやってないの?

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